2026年3月25日水曜日

【投資体験記】伊藤忠食品(2692)がTOB!100万円の利益確定と、カタログギフトがくれた家族の思い出


投資を続けていると、時に忘れられない「お別れ」がやってきます。私にとってその時が、ついに訪れました。長年、我が家の食卓を彩ってくれた**伊藤忠食品(2692)**のTOB(株式公開買付け)です。

家族を笑顔にした「魔法のカタログギフト」

私が伊藤忠食品の株を手に入れたのは、まだ株価が2,933円だった頃。100株を保有し、株主優待を目的にのんびりと持ち続けてきました。ここの優待の素晴らしさは、なんといってもWEBで選べるカタログギフトの充実度です。

  • 夏に届く、冷えたカルピスギフトのワクワク感

  • 食卓がパッと華やぐ豪華なハムセット

  • 自分へのご褒美に選んだ、宝石のようなスイーツたち

届くたびに「どれにする?」と家族で画面を囲む時間は、数字上の配当金以上に価値のある、幸せなひとときでした。

突然のTOB、そして驚きの「13,000円」

実は、お恥ずかしながら今回のTOBには全く気づいていませんでした。2月25日にプレスリリースが出ていたのですが、日々の忙しさに追われ、株価をチェックするのも忘れていたのです。

そんな私の元に先日、一通の分厚い封筒が届きました。「公開買付関係書類」と書かれたその書面を見て、ようやく事態を把握したのです。

慌てて内容を確認して、さらに驚きました。提示されていた買い取り価格は、なんと1株13,000円。 29万円強で投資した株が、気づけば130万円の価値になっていたのです。売却益(キャピタルゲイン)は約100万円。優待を楽しんでいる間に、資産もしっかりと育ってくれていた。まさに投資家冥利に尽きる展開となりました。

嬉しさと、少しの寂しさと

13,000円という高値での買い取り提示。資産が増える喜びはもちろん大きいのですが、正直なところ、それ以上に「あの大切なカタログギフトがもう届かないのか」という寂しさが込み上げてきました。

投資家にとって、優待株は単なる数字ではありません。家族との思い出が詰まった「コレクション」のような側面があるのだと、改めて実感した瞬間でした。

なぜ、私の持ち株はTOBされるのか?

実は、我が家ではTOBによるお別れはこれが初めてではありません。過去にはアルプス物流、最近ではMCJと、大切に持っていた銘柄たちが次々とTOBの対象になりました。

20年投資を続けてきて感じるのは、TOBを引き寄せる銘柄には共通点があるということです。私の銘柄選びの基準はシンプルです。

  1. PBR(株価純資産倍率)の割安性: 企業の持つ本来の価値に対して、株価が正当に評価されていない時期に拾うこと。

  2. 社会的な必要性: 「このビジネスは世の中に欠かせない」と、自分なりの確信が持てる会社であること。

「良いものを安く買う」という実直なスタンスが、結果として市場や他社からの高い評価(TOB)に繋がったのかもしれません。

次なる「優待の旅」へ

今回のTOB、私は市場で売却せず、野村證券を通じて公開買付けに応募することに決めました。少し手間はかかりますが、提示された価格できっちりお別れをする。これも、長年寄り添った銘柄への一つの区切りだと考えています。

愛着のある銘柄を手放すのは寂しいものですが、投資の世界は常に前を向かなければなりません。伊藤忠食品が残してくれた約130万円という「次のチャンス」を元手に、また家族が喜び、長期で応援したくなるような新しい優待株(ヒューリックやカネ美食品など)を探しに行こうと思います。

「次は何を狙っているの?」と、すでに家族からはリクエストが飛んできています。 伊藤忠食品さん、長年たくさんの笑顔を届けてくれてありがとうございました。次なる優待株との出会いに、胸を膨らませています。



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