2026年3月24日火曜日

イラン戦争に備えよう!もし石油ショックの時に積立投資をしていたら?

 

「投資にはリスクがつきもの」と言われますが、その「リスク」の正体を数字で理解している人は多くありません。 今回は、統計学的な「リスク(標準偏差)」の意味と、歴史的な暴落データの解析、そして「もし最高値から積立を始めていたらどうなったか」のシミュレーションをまとめました。


1. 投資における「リスク=標準偏差」の正体

投資の世界でリスクとは、収益(リターン)の**「振れ幅」を指します。この振れ幅を数値化したものが標準偏差(σ:シグマ)**です。

リターンの分布は「正規分布」という釣鐘型のグラフに収まると仮定されます。

  • (標準偏差の1倍)以内に収まる確率: 約68.3%

  • (標準偏差の2倍)以内に収まる確率: 約95.4%

  • (標準偏差の3倍)以内に収まる確率: 約99.7%

重要な視点: 通常、リスク(標準偏差)が20%の商品なら、1年で「15%  +25%」程度(平均+マイナス1σ)に収まるのが普通です。しかし、暴落時にはこの**「リスクの約3倍(3σ)」**、つまり$-50%-60%$といった下落が現実として起こり得ます。


2. 歴史的暴落の解析:底を打つまでの期間と下落率

過去の巨大なショックを、最高値から底値までの「期間」と「下落率」で比較しました。

歴史的暴落データ比較表

暴落が始まると、底を打つまでには**約1年半(16〜21ヶ月)**もの時間がかかることがわかります。


3. 【下値予想】今、同規模のショックが起きたら?

直近の最高値(日経平均 42,000円 / S&P 500 5,800pt)を基準に、歴史的暴落が再来した場合の予測値です。


「リスクの約3倍の下落」が起きると、株価はこれほどまで押し下げられる可能性があることを示唆しています。

4. まとめ:暴落の予知は不可能。だからこそ「積立」

暴落の時期を正確に当てることは誰にもできません。しかし、データは**「暴落中も買い続ければ、回復期に大きな果実が得られる」**ことを示しています。

【検証】最高値から月10万円の積立投資を始めた場合

もしリーマンショック直前の「最高値」から積立(ドル・コスト平均法)を開始し、元の価格に戻るまで継続していたらどうなっていたでしょうか?

  • 積立条件: 毎月10万円、最高値から回復までの約5年間(60ヶ月)継続

  • 投資総額(元本): 600万円

※配当を含まない価格ベースの概算。

暴落の真っ最中に「安く」大量の口数を買い増しているため、株価が単に元の水準(最高値)に戻っただけで、資産は1.5倍以上に増えているのです。

最後に:あなたはこの「振れ幅」に耐えられますか?

投資信託のデータにある「リスク(標準偏差)」を3倍した数字を見てください。それが、数年に一度訪れる「嵐」の大きさです。

  • 今の保有資産が半分以下になっても、積立を続けられますか?

  • その恐怖に耐えられるだけの現金を手元に残していますか?

下落時期がわからないからこそ、今日から積立を始める、あるいは淡々と継続する。それが長期投資で成功するための唯一と言ってもいい正攻法です。自分自身の耐(リスク許容度)を再確認し、嵐の中でも航路を守り抜きましょう。

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